診療科・部門紹介

緩和ケア

当院の緩和ケアについて

 緩和ケアとは、がんによる辛い症状を和らげて、自分らしい生活を送るための医療です。
 また、ご本人だけでなく、ご家族の不安や悩みに対しても対応されていただき、少しでも患者様やご家族様の
ご希望に添った対応に努めています。
 当院の緩和ケアは、専門のホスピスや緩和ケア病棟ではなく、一般病棟で行っています。入院患者様に対しては、緩和ケアの医師、看護師、薬剤師をはじめとした医療スタッフで対応させていただいています。
 緩和ケア外来では、症状をコントロールしながら自宅で生活を送っている患者さまとご家族が対象となり、その方が望む生活を送ることを支援しています。
 病棟スタッフが担当しており、外来↔入院がスムーズに対応できるように心がけています。
また、調子が優れないときなど入院できるように配慮いたしております。

緩和ケアでの入院について

※整形外科・緩和ケア混合の一般病棟でのご案内となります。
大部屋(4人部屋)、個室があり、ご希望に応じております。


転院について
基本的には、入院中の病院より当院の医療相談室へのご相談となります。
その後、当院にて検討させていただき、再度ご連絡をご入院中の病院へご連絡いたします。
転院日時の調整を行い、転院していただきます。
緊急での入院について
一度、緩和ケア外来を受診していることが条件となります。
外来通院患者さまに関しては、状態に応じて対応させていただいております。
外来通院時にご説明させていただきます。

緩和ケア外来について

 まずは、通院中の病院から当院の医療相談室へのご相談となります。
その後、当院にて検討させていただき、再度通院中の病院へご連絡いたします。
日程を調整し、指定させていただいた外来日に当院に来院していただき初診となります。

 初診後は、ご状態に合わせて再診通院していただきます。
 ご希望に合わせて、訪問診療や訪問看護の手配も行います。


外来診療日
毎週火・金曜日  9時~12時
毎週水曜日   14時~16時
        ※完全予約制
診察時間
初診1時間、再診30分 のお時間をいただいております。
ご体調や診察内容に合わせて、時間の調整を行う場合もあります。

入院や外来での看護ケアについて

緩和ケアでは、患者様とご家族の生活を支えるためのケアを行います。下記のようなサポートを行っております。


1.自分の病気を知り、治療法の選択についてのサポートを受けること。
症状や今の状況をより良い状態とするためには、患者様自身がしっかりとご自分の事を把握していることが大切です。
このために、医師、看護師は患者様やご家族と十分話し合いができるように配慮を行っています。
また、一度受けた説明でも疑念が湧くことは自然な事です。その様な時でも繰り返し、何度でも対応いたします。
疑念を抱いた状態では、気持ちの面で非常につらい状態となります。疑念や疑問をもっていることやそのお気持ちを
そのまま医師や看護師にお伝えください。十分、対応したいと思います。
2.痛みなどの苦痛症状を取り除くケアを受けることができる。
痛みや辛い症状は耐え難いものです。また、症状が気持ちにも影響を及ぼします。
まずは、お身体に起こっている問題に対し、専門的な視点より対応いたします。
また、お気持ちが不安定になることは、珍しい事ではありません。緩和ケアでは、身体面の問題のみならず、
精神的な問題にも対応するよう努めています。
つらいお気持ちを押しころし、生活を送る事は決して良いことではありません。
私たちスタッフが、患者様やご家族のお気持ちのつらさへできる限り時間をかけて十分対応いたしております。
3.お身体に合わせて日常生活が行えるよう支援を受けられること。
お身体の調子に合わせて、患者様が大切にしたい日常生活をできる限り私たちも大切にして、支援いたします。
例えば、夜間ぐっすり眠れるように配慮する、食べたいものを食べる、お身体をきれいに保ち、心地よいと感じられるような
配慮を行っています。
4.ご家族へのケア
患者様のケアだけでなく、ご家族の心身に対するサポートを行います。
患者様を支えることはとても大変な事です。ご家族のそのようなお気持ちに少しでも寄り添えるよう、支援いたしております。
5.在宅支援の調整を行う。
必ずしも入院していなければならない、という事はありません。
患者様、ご家族が自宅で過ごす事を考えていらっしゃるようでしたら、おっしゃっていただき、状態に合わせて適切な支援を
行わせていただきます。
在宅ケアを受ける場合には、日常生活ケアや症状コントロールのほか、引き続き緩和ケア外来で症状のコントロールを
受けたり、自宅で医師の診察を受けられる訪問診療や看護師による訪問看護を受ける事ができます。
このように、病棟で受けてこられたケアが在宅でも受けられるように手配することができますし、在宅ケアを受けていて、
再度病棟で引き続き受ける事もできます。
その時の患者様やご家族のご希望に合わせて、地域で連携をとり、どこにいてもケアが継続して受けられるような配慮をいたしております。

緩和ケア写真

常勤医師

副院長 藤城 儀幸(ふじしろ よしゆき)

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はじめまして、当院の緩和科を担当させていただいている藤城と申します。
生まれは愛知県で、卒業は富山医科薬科大学医学部(現在は富山大学)です。
大学卒業後は母校の泌尿器科学教室に入局し、臨床・研究と大変お世話になりました。
そのまま大学で身を立てることも考えましたが、残念ながら能力と運がなかったようです。
博士号をとって2年の内に、自身の怪我、相次ぐ友人の死や両親の病気を経験しました。
そこで人生を考え直し、医局を辞め、H14年より当院泌尿器科で働かせていただきました。
自分の怪我は概ね治りましたが、衰えは徐々に進み、両親との別れも経験しました。
それ以後は残された自分の時間を有効に使うべく、仕事に遊びに頑張ってきました。
今一番の趣味は古いバイクや車を修理して旅行することです(仕事にも通じております)。
泌尿器科は老人や癌の患者さんの多い科でした。
患者さんとよく話し合いながら診療を重ねてきたつもりですが、限りある時間で全てを伝えることの難しさを常々痛感しておりました。
どの命にも限りがあるのですから、殆どの医療行為は延命行為ということになります。
日々の診療では「自分ならこの場合どうするか?」という視点で考えてきました。
自分が徐々に衰えていくことを理解できないまま、「まだ死にたくない」という理由だけで限りある時間とお金を浪費する方も多く見ました(自分もそうなるかもしれませんが)。
医師が「もう延命も限界だ」と考えたとしても、その説明には時間と根気がいります。
現代の医療制度における日々の診療ではとても困難なことです。 このとても大事なことが欠けた部分を補うのが緩和治療だと考えております。

緩和は老化や病気によって生じる様々な苦しみを和らげることを第一の目標にします。
命の長さを伸ばすことも、勿論短くすることも目的とはしません。
命は長いに越したことはないので、延命は当然するべきなのですが、それ自体が苦しみになるのであれば、苦しむ時間をいたずらに伸ばしているだけということになります。 稀に苦行や我慢を好む方もおられますが、病気が徐々に進行し、生命の終わりに近づいた状態ではあまり意味のないものかもしれません。
但し、何らかの目的の為に延命を要するのであれば、これは大変有意義なことだと思います。私たちはその為の助力は惜しみません。
孫の行事に参加することを希望し、頑張って生き、ダメかもしれないと思われながらも色々な人の助けで参加し、その後すぐに亡くなられた方もおられました。それが良いか悪いかは個人の考え方次第ですが、私としては羨ましいと思いました。

緩和治療には終末期治療を含みますが、それが全てというわけではありません。
限りある時間で人間本来の生き方を一緒に考えていただくためのものです。
その為に障害となることをできる限り取り除く努力をするところです。
いつか必ず自分や自分の家族も今診ている患者さんと同じ思いをすることになるでしょう。
我々医療者側も様々な患者さんと向き合いながら日々勉強をさせていただいております。

自分の人生を考え直す余裕は多くの場合臨死にいたっては殆どありません。
できれば患者さんには余命1年以上の状態で私どもの外来に来ていただきたいと思います。
ただし、一般の診療科の外来のように5~10分程度で話が終わる筈はありません。
短時間の説明で病状の理解や、生きていくことの指針の決定ができるわけもありません。
現在初診で1時間、再診で30分の枠で予約制としております(それでもまだ足りません)。
当然時間とマンパワー不足であり、外来受診予約もかなりの待ちが常態化しております。
かかわれる患者さんを多くできないことで、大変ご迷惑をおかけしております。
しかし、かかわった患者さんには微力ながら最善のケアをこころがけたいとスタッフ一同で考えております。

患者さんだけでなく、もしこのような考えに賛同していただいて一緒に仕事をしたいと感じていただける医療者の方がおられましたら是非ご連絡ください。

当院のご案内

  • \"お問い合わせ電話番号
  • 外来診療時間

      受付時間 診療時間
    午前  8:00~12:00  9:00~13:00
    午後 12:30~16:30 14:00~17:30

    土曜日は、午前のみの受付・診療になります。

  • 休診

    日曜祭日と年末年始
    (12月31日~1月3日)

    ※急患はこの限りではありません

  • 所在地

    八潮中央総合病院
    〒340-0814
    埼玉県八潮市南川崎845番地
    TEL:048-996-1131
    FAX:048-997-2135