診療科・部門紹介

足の外科のご紹介

1.外反母趾

外反母趾の手術適応には次のようなものがあります。
① 見た目が気になる。
② 母趾の付け根が出っ張って痛い。
③ 足の幅が広くなったり、趾が重なったりして、合う靴がなくなってきた。

これらの場合、手術によって変形が矯正され、症状の改善が期待できます。

DLMO法(デルモ法) 軽度から中等度の外反母趾に対して行います。外反母趾で出っ張った部分(第1中足骨頭)のすぐ下で骨切りし、第2趾のほうに押し込みます。押し込んだ中足骨頭がもとの位置に戻ってこないよう、ブロックするためのピンを1本刺しておきます。骨癒合がある程度得られたところで、そのピンは外来で抜いてしまいます。
この術式の原法は1982年にLamprechtとKramerがドイツ語で発表しましたが、Gianniniが原法を簡略化したものをSERI(simple, effective, rapid, inexpensive)と命名し、英語論文で発表してから世界に広がりました。日本では慶應大の井口先生が命名したDLMO(distal lineal metatarsal osteotomy)の名で知られています。
1.5cm程度の小さな皮切、骨切り1回・ピン刺入1本という手術方法の簡便さ、回旋変形(外反母趾では母趾が外向きにねじれています)に対する矯正力、術後リハビリの痛みの少なさ、見た目の優れた改善度など、どれをとっても一級品の手術法です。
日帰り手術も可能です。
DLMO原法(Lamprecht法) DLMO法は、軽度~中等度の外反母趾(外反母趾角が40°未満)が適応とされていますが、いかにしたら適応が広げられるかを多くの足の外科医は考えており、学会でもそうした発表を目にします。
その答えは、DLMO法の原法にあたるLamprecht法にありました。Lamprechtは、遠位中足骨に対し、楔状骨切りを加えた上で中足骨頭を第2趾のほうに押し込み、ブロッキングピン1本で固定する方法を考えました。この方法の優れた点は、楔状骨切りによって、中足骨頭~基節骨の角度はそのままに、外反している母趾を起こすことができる点にあります。重度外反母趾に対するほかの手術法であれば、外反している母趾を起こすため、中足骨頭~基節骨の外側にある拘縮した靭帯や筋肉を解離して、中足骨頭~基節骨の角度を矯正するのですが、Lamprechtは、その部分にはあえて手を付けないようにしながら矯正しているわけです。しかも楔状骨切りによって、中足骨の断端をへこませる処置を兼ね備えているのも絶妙です。
Gianniniは、Lamprechtの楔状骨切りを一度の骨切りに簡略化した方法をSERIと名付けて発表し、それが現在の日本でのDLMO法となっているのですが、DLMO法は、骨切りを一度にしたことによって、外側の拘縮への対応が不可能になり、また、骨切り後の中足骨の断端の突出も未処置になった、すなわち、重度への適応を捨てながら簡略化された術式であることを理解しなければなりません。逆にDLMO法の適応を拡大したいのであれば、Lamprecht法へと「先祖返り」すればいいだけです。当院ではLamprecht法により、ほぼすべての症例(外反母趾角90°の超重度外反母趾)にまで“DLMO法”の適応を拡大しています。手術時間は20分程度、日帰り手術も可能です。

手術の詳しい説明は→
重度外反母趾に対する低侵襲で簡単な手術法(専門医向け)

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