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足の外科のご紹介

3.母趾種子骨障害(母趾種子骨炎、母趾種子骨疲労骨折)

①スポーツなどで母趾に負荷がかかって以来、母趾の付け根の足裏の痛みが取れない。
②母趾の付け根の足裏にタコがあり、歩くと痛い。

母趾の付け根の関節(母趾MTP関節と言います)の足裏側には、母趾種子骨という2つの骨があります。この骨は短母趾屈筋の中に含まれていて、母趾を踏み返す際、短母趾屈筋が中足骨頭にこすれすぎないようにしたり、2つの骨で作られるすきまで長母趾屈筋腱の方向づけをしたりする骨です。
母趾種子骨それぞれは通常まるくひとつの骨ですが、19~31%の方は2つに分かれており、それらは線維性組織で結合しています(分裂種子骨と言います)。分裂種子骨は内側が80%で外側が20%、両足例が90%と報告されています。
線維性結合している部分は骨に比べれば力学的に弱く、負荷がかかった時に線維結合周囲で微小骨折を起こし、頑固な痛みの原因となることがあります。また、人によっては第1中足骨が下向きになりすぎていて、その下にある種子骨が足裏の皮膚を圧迫し、有痛性胼胝(タコ)を作ることもあります。いずれの場合も、装具などでの保存的治療で軽快しない場合、手術によって症状改善が期待できます。

関節鏡下種子骨切除術 当院で開発した母趾MTP関節鏡は、母趾種子骨障害に最も威力を発揮します。関節鏡下種子骨切除術は、英語文献で過去に2例しか報告がない、行うことのできる施設が皆無に近い手術法です。
従来の方法では、内側の種子骨障害の場合、母趾の内側に3cm程度の傷口をおき、種子骨-中足骨間の靭帯はすべて切離して展開しなければならず、外側の種子骨障害に至っては、さらに大きな傷口とするか、足裏に傷を作ってアプローチするしかありませんでした。この大きな侵襲により、普通の生活に戻るのに、アスリートで7.5週、一般の方で12週かかったと報告されています。
それに対し、関節鏡下種子骨切除術では、内側種子骨でも外側種子骨でも5mmの傷口2-4か所のみで、靭帯は切離する必要がありません。当院での症例では、術後は翌日から独歩、1週間で仕事復帰が可能となっています。
関節鏡下自家骨移植術 当院で行われている関節鏡下種子骨切除術は、スポーツをしない方に対しては優れた治療成績ですが、スポーツをする方の中の一部に若干の成績不良例が存在します。スポーツの種目によっても治療成績に差があり、特にマラソン・自転車など、長時間負荷がかかり続けるスポーツの治療成績がよくないようです。
そこで、スポーツをする方に対して、2017年より関節鏡下自家骨移植術を開始しています。これは、腰骨から取ってきた自家骨を分裂部に移植し、分裂種子骨を癒合させる手術です。現在のところ、一人を除いて良好な治療成績を残しています(その方はのちに種子骨切除を行い、スポーツに復帰しています)。

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