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足の外科のご紹介

4.中足痛症(中足痛、中足骨痛症、中足骨頭部痛、中足骨骨頭部痛、metatarsalgia)

①前足の裏にタコがあって痛い。
②前足の甲がしびれる。

足には「縦アーチ」と「横アーチ」があります。縦アーチとはいわゆる「土踏まず」のことを指し、一方、横アーチとは足を前から見たときに足指の付け根がつくるアーチのことを言います。この横アーチによって足の親指と小指の付け根が最下点となり、踵を含めた3点で足は体重を支えることになります。
ところが、この横アーチにはかなり個人差があり、中指だけ下がっていたり、平坦だったり、船底のような逆アーチのようになっていたりすることがあります。すると、本来体重を支えるべきでないところで体重を支えるため、その部位に有痛性胼胝(タコ)をつくることがあります。これが中足痛症(metatarsalgia)です。また、このような状態のとき、前足の甲に痛みやしびれを感じることもあります。前足にしびれがあるため、モートン病と診断されることも多い疾患です。
中足痛症自体、近年まであまり注目されてこなかった疾患で、たとえばアメリカの足の外科学会AOFAS (American Orthopaedic Foot and Ankle Society)の出版するレビュー雑誌でも、2014年の第5版になってはじめて取り上げられています。
まずはアーチを支えるインソール(アーチサポート)で様子を見ますが、もとはと言えば解剖学的な形自体がくずれているため、根本的な解決法ではありません。インソールで症状が改善しない方や、インソールに頼った生活を好まない方に対しては、手術によって正常な横アーチをつくることで、症状を軽減させることが期待できます。

矯正骨切り術(Weil法) あるひとつの中足骨がほかの中足骨に比べて長いため、横アーチが崩れている場合があります。前足の裏にピンポイントの狭いタコがあるのが特徴です。手術では、その骨を短くすることで、ほかの中足骨とのバランスを整えます。この方法はWeilが1985年に考案しました。
矯正骨切り術(BRT変法) 長さには問題ないものの、ある中足骨の傾斜角が急なために横アーチが崩れている場合があります。この場合、傾斜の強い中足骨を骨切りして持ち上げることで、自然な横アーチを回復します。
中足骨の長さを保ったまま持ち上げるこの手術法は、2000年にフランスの足の外科医Barouk, Rippstein, Toullecが考案し、その頭文字を取ってBRT法と命名されています。Weil法と同様に、今まで手術の対象となることがほとんどなかった中足痛症の治療に光を当てたすばらしい手術法です。
BRT原法は、中足骨の基部を楔状に薄く骨切除して持ち上げ、1本のスクリューで止める方法ですが、スクリューの刺しどころが狭く、うまく固定力が出せなかったり、基部での骨切りによって遠位の中足骨の位置を調整するという手技的な構造上、挙上の微妙なコントロールがつきにくかったり、さらに靭帯にも手術の影響が及ぶため術後の痛みが遷延したりと、いろいろ難しい要素を含んだ手術法でした。そこで当院では、靭帯のない中足骨の骨幹部で楔状骨切りし、ある方法で自然な横アーチを作りながら、手の外科用の微細なプレートを用いて固定する方法に改良し、手術を行っています。

手術の詳しい説明は→
中足骨痛症の手術療法

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