リハビリテーション科
ごあいさつ

当科は、理学療法士60名、作業療法士27名、言語聴覚士7名、事務2名の総勢96名(R3.7.1現在)でリハビリテーションを提供しており、常に地域住民の皆さまに満足していただけるよう心がけております。入院されている患者様に対しては、急性期から回復期、生活期まで1年365日を通して手厚くフォローしております。退院後のフォローアップとして、必要に応じ外来リハビリや訪問リハビリの提供もさせて頂いております。
当科の理念は『想いをつなぐリハ科』であります。患者様・利用者様の「想い」とご家族様の「想い」を大切に、スタッフ一同全力でサポートさせて頂きます。
また、疾病予防という観点から体操・ストレッチ講座、熱中症講座、腰痛予防講座等の地域支援事業にも力を入れております。介護予防、スポーツ障害予防、産業リハ等の様々な形で院外での活動を積極的に実施し、予防リハが重要視される昨今の医療、福祉を取り巻く環境に対してアプローチしております。
今後も地域の皆さまがどの状況下であっても『その人らしい生活』を実現できるよう一生懸命お手伝いをさせていただきます。

リハビリテーション科
科長 我妻祐哉
八潮中央総合病院 リハビリテーション科 理念
「想い」を「つなぐ」リハ科
〜 過去も未来も大切にしたい 〜
- 患者様の「想い」を大事にします。
- ご家族の「想い」を大事にします。
- そして、我々の「想い」とともに愛のあふれるリハビリテーション科を目指します。
理学療法(PT)
障害を負われた患者様に対して「起きる」「座る」「立つ」「歩く」など基本動作の獲得を目指して理学療法を実施しております。機能回復を促すとともに、身体が効率的つまり「楽に」動けるようにバイオメカニクスに基づいて姿勢の改善、動作指導、障害予防に取り組んでおります。
クオリティの高い理学療法を展開できるように個々が様々な研修に参加し自己研鑽に励んでおり、インソールの作成やレッドコードを含め最新の機器も導入して患者様の様々なニーズにお応えできるように努力しております。入院中だけがリハビリテーションではありません。そのため患者様の退院後のエクササイズ指導なども積極的に行い、自立した生活を支援しています。




作業療法(OT)
脳血管障害や整形外科疾患により、日常生活・社会生活に支障が生じてしまった方に対して食事や、トイレなどの日常生活動作の獲得や家事・職業復帰を目的に作業療法を実施しております。
当院では脳外科や内科の患者さまはもちろんのこと、整形外科疾患への対応にも力を入れています。『使える手』を合い言葉に、上肢や手・手指を損傷された方、手術を受けられた方に対してハンドセラピィや装具療法も提供させていただいております。
入院された患者様に対しては、在宅生活を想定した日常生活動作練習に力を入れております。住み慣れたご自宅への退院を目指し、病院内にある浴室やトイレなどの実際の環境で入浴練習、更衣練習などを実施させていただいております。


言語聴覚療法(ST)
主に失語症や構音障害といった「ことばによるコミュニケーション機能」に障害のある方や注意障害、記憶障害、遂行機能障害等の「高次脳機能障害」を持つ方に対し、専門的な評価(検査)・訓練を行っております。当院では、多くの検査用具が揃っており、多様な症状の評価が可能です。
コミュニケーション面、高次脳機能面以外では、摂食・嚥下障害の分野にも力を入れて取り組んでおります。看護部、栄養科、理学療法士、作業療法士の他職種と定期的なカンファレンスを行ったり、勉強会や院内ラウンドを通して食事介助方法の統一化を図ったりと、より安全で適切な食事提供・食事摂取ができるよう常に心掛けています。また、嚥下造影検査(VF)等の精密検査でより詳細な評価が可能であり、NST専門療法士といった専門家も揃っているため、栄養状態にも考慮した訓練も可能となっております。






訪問リハビリテーション
主治医の指示にもとづき、利用者様のお体の状態や達成したい目標に応じて、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がご自宅に訪問しリハビリテーションをすることです。
訪問リハの内容
- 『身体機能・基本動作』 改善・維持のリハビリテーション(柔軟運動、筋力強化、バランス練習 起き上がり・立ち上がり練習 など)
- 『日常生活動作』 改善・維持のリハビリテーション(歩行練習、更衣動作練習、トイレ動作練習、入浴動作練習 など)
- その他(生活環境の検討、装具の検討、自主練習方法指導、就労支援、外出練習、デイサービスや地域活動への参加検討 など
当院の訪問リハビリテーションでは、利用者様の身体機能の向上・維持に取り組むだけではなく、利用者様の「やりたい」「やってみたい」 「上手くできるようになりたい」という活動(動作)や社会参加にも注目し、日常生活動作練習や外出練習なども取り組んでいます。
そして、利用者様やご家族様が住み慣れた地域で、安心、安全に生活が継続できるように支援していきます。その為に、利用者様に関わるケアマネージャーや訪問看護といった在宅サービスとの連携も密に図り、適時必要なサービスを受けることができる体制作りも行っています。
当科の取り組みのご紹介(退院後追跡調査)
当科では退院された患者様にご協力いただいて、退院後の生活状況を調査させて頂いています。入院中に担当だったセラピストがご自宅に赴き、様々な視点で状況確認をしております。退院から1ヶ月目と6ヶ月目の計2回の訪問調査を行い、退院支援のベストな在り方を常に検討しております。

リハビリテーションに関するお問い合わせ
リハビリテーションに関する相談・問い合わせは下記までご気軽にお声かけください。
八潮中央総合病院 リハビリテーション科(直通)
048-911-1650