距骨骨軟骨損傷(距骨壊死)
- なんとなく足首が痛い。
- 足首がこきこき鳴る。
- ときどき足首の力がぬけることがある。
外傷後に距骨の一部もしくは全部が壊死に陥ったり、壊死にはならないまでも表面の軟骨が剥げ落ちている場合があります。剥がれ落ちた骨軟骨片が関節内をふらふらしていると、ときどき骨に挟み込まれ、音がしたり力が抜けたりします。レントゲンではわかりにくいため、ときどき見逃されることもあります。
経皮的ドリリング
表面の軟骨が剥げ落ち、下の骨が露出している場合、骨の表面をドリリングすることで出血を促し、線維軟骨を再生させます。
距骨海綿骨移植術
距骨が壊死している場合には、腸骨から採取した海綿骨を移植する手術を行います。
人工距骨置換術
距骨が広範囲にわたって壊死に陥っている場合、腸骨から採取した海綿骨を移植するのでは対応しきれません。このような距骨壊死に対して、これまでは、壊死した距骨と脛骨とを無理やりに関節固定したり、距骨を抜き去ったのちに距骨の上下にある脛骨と踵骨とを骨癒合させたりするなど、問題点の多い術式しかありませんでした。
そこに登場したのが「人工距骨」です。健側の距骨のCT画像をもとに、あらかじめオーダーメイドの人工距骨を作成しておき、手術では、壊死した距骨を取り去ったのちその人工距骨を挿入します。術後は、翌日からシーネ固定のまま全荷重歩行を許可します。
人工距骨の痛みの減少効果には目を見張るものがあり、今後、適応は拡大していくと考えています。