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踵骨骨嚢腫(単発性骨嚢腫、単発性骨嚢胞)

単発性骨嚢腫は、骨の中に空洞ができるまれな疾患です。足部では主に踵骨に発生することがあります。特に症状のない場合は放置していても構いませんが、病的骨折を起こす可能性が高い場合、実際に病的骨折を起こした場合などは手術適応となります。

内視鏡下人工骨充填術

踵骨骨嚢腫はまれな疾患のため、過去の論文もcase reportやcase seriesなどがほとんどです。そのため、各治療法の治療成績の比較ができず、最適な治療が確立されていません。主だったものとして、空洞を骨で埋める「骨移植」、空洞内の骨形成を期待する「ステロイド注入」や「中空スクリューによる減圧」などの方法が報告されており、それなりに良好な成績と報告されています。

当院で行っている「内視鏡下人工骨充填術」は2005年に島根医大の西先生が、英語論文では2006年にMainardが発表した方法で、踵骨に対し5mm程度の穴を2つあけ、片方からカメラを挿入し、もう片方から人工骨ペーストを充填する方法です。人工骨ペーストの成分は、リン酸四カルシウム(tetracalcium phosphate; TeCP)系リン酸カルシウムセメント(calcium phosphate cement; CPC)というもので、硬化するまでの時間が10分あるため、骨内の空洞に密に充填することができ、強度は皮質骨と海綿骨の中間程度(圧縮強度(MPa);皮質:90-160、海綿骨:2-7、TeCP:50)と強く、最大強度は8時間で得られるため、手術の翌日から全荷重歩行可能(スポーツも可)となります。また、この人工骨は、最終的に骨へと置換されることが基礎、臨床研究でわかっています。

この術式は他の部位にできた単発性骨嚢胞に対しても有効で、当院では他に第1中足骨に対しても施行し、良好な結果を得ています。

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