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腎盂尿管がん

腎実質で作られた尿は、腎臓の中心にある腎盂と呼ばれる空洞に流れ込み、その後尿管という細い管を通って膀胱へ運ばれます。

腎盂にがんが発生した病態が腎盂がん、尿管にがんが発生した病態が尿管がんです。腎盂がんと尿管がんをまとめて腎盂尿管がんと呼んでいます。

腎盂、尿管、膀胱、尿道の一部へつながる尿路の内側は尿路上皮と呼ばれる粘膜で裏打ちされています。ここから発生するがんを尿路上皮がんといい、腎盂尿管がんのほとんどを占めています。

尿路上皮がんは、尿路全体に多発したり、再発を繰り返したりするという特徴があります。腎盂尿管がんと膀胱がんが同時に発生したり、一方のがんの後にもう一方のがんが発生したりすることがあります。

1年間に人口10万人当たり約7人が腎盂尿管がんと診断されます。

症状

初期で最も多い症状は血尿です。がんが大きくなり尿の通り道が塞がれると、尿が流れなくなり腎盂や尿管が腫れ(水腎水尿管)、腰・背中・脇腹に痛みが出たり、発熱したりします。

検査

尿検査で血尿がみられ、尿細胞診(尿の中に癌細胞があるかを調べる検査)でがん細胞を認めることがあります。

がんが大きい場合は、超音波検査・CT検査などの画像検査で水腎症や腎盂・尿管内腫瘤がみられることがあります。

ただし、がんが小さい場合は画像検査では判断ができず、診断のために入院の上、手術室で麻酔をかけ腎盂尿管鏡検査(腎盂尿管の中を内視鏡でみる検査)や腎盂・尿管からの尿細胞診採取・粘膜生検が必要な場合もあります。

また、膀胱癌が同時に発生している可能性があり、膀胱癌の有無を調べるため、膀胱鏡検査(膀胱の中を内視鏡でみる検査)を行います。

治療

早期がんの場合は、肉眼的に確認できない小さながんが腎盂や尿管の中にがんが多発していることも多いため、原則として腎臓から尿管全体を切除する腎尿管全摘除術(ロボット手術・腹腔鏡手術・開腹手術)を行います。当院では、主に腹腔鏡手術を行っております。

転移がある場合には、化学療法が適応になります。

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