腎結石・尿管結石・膀胱結石
尿路にできた結石を発生部位に応じて腎結石・尿管結石・膀胱結石といいます。
1年間に人口10万人当たり約140人が上部尿路結石(腎結石・尿管結石)と診断され、男女比が2.2対1と男性に多い疾患です。
症状
腎結石は、腎杯や腎盂というある程度広い空間にあるため、小さい結石は尿の通り道を塞ぐことはあまりなくほとんど症状はありません。しかし、尿管は細い管状の臓器であるため、小さい結石でも尿の通り道を塞いで尿が流れにくくなり、腎盂や尿管が腫れ(水腎水尿管)、腰・背中・脇腹の強い痛みを生じます。腎臓の腫れが長期間続くと腎機能が低下し、治療をしても回復しなくなることがあります。
膀胱結石は、尿道に詰まって排尿がしづらくなったり全くできなくなったり、膀胱に刺激が加わることにより排尿時痛・頻尿・残尿感などを生じることがあります。
いずれの結石も血尿、尿路感染(発熱・疼痛などを伴うことあり)の原因となります。特に結石により腎臓が腫れた状態に尿路感染が合併した場合、感染が重症化し、敗血症などの重篤な状態に至ることも少なくありません。
また、結石があることで発がんのリスクが上昇するとの報告もあります。
検査
レントゲン・超音波検査・CT検査などで結石の有無・位置・数、腎臓・尿管の腫れ(水腎・水尿管)を確認します。レントゲンではうつらない結石があり、また水腎・水尿管の有無の判断はできません。また超音波では尿管結石は分かりにくいことが多いです。このため、CT検査での診断が一番正確です。
尿検査で血尿や尿路感染の有無等を、血液検査で腎機能の評価や炎症・感染の程度などを調べます。
治療
小さな結石で感染・高度な腎機能障害・強い疼痛がない場合は経過観察、薬物治療などで自然排石を待ちます。
自然に出そうもない大きい結石(尿管結石の場合は10mm以上)に対しては、手術が必要となります。
腎結石・尿管結石に対しての手術は、現在は経尿道的結石破砕術が増加していますが、その他体外衝撃波結石破砕術、大きな結石に対しては経皮的結石破砕術・切石術などの方法があります。
膀胱結石に対しての手術は、経尿道的結石破砕術、非常に大きいな結石に対しては切石術を行います。
当院ではホルミウム・YAGレーザーを用いた安全で確実な経尿道的結石破砕術を行っております。体外衝撃結石破砕術は対応しておりませんので、ご希望の場合は他院をご紹介いたします。